コロナワクチン接種後のネガティブな情報について救急医が思うこと。~選択した選択が個人にとっては正解だとおもいます~

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コロナワクチンは危険?
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どうも、こんにちはへげらもげらです。

へげらもげら
へげらもげら

最近外来をしているとコロナワクチンって危険なんですか!?ってよく聞かれます。

私はワクチンの専門家ではないのでそのことを了承されて読まれてください。一人の救急医としてかいております。(以前コロナワクチン接種の仕事をしたときの投稿はこちらです!!)

へげらもげら的には今回のコロナワクチン接種後の死亡事例に関する報道については憶測に近い内容が多いため、投稿しました。

(このブログは亡くなられた方を貶めるつもりはありません。)

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コロナワクチンに対する報道について思うこと

医師の考える死因について

まず第一に死亡原因がはっきりしない心肺停止は一般の方が思っている以上に多いです。

緊急搬送になる心肺停止のパターンとしては

  1. 人の前で急に心肺停止になられた方
  2. もともと状態が悪いのが悪化して心肺停止した
  3. 心肺停止状態で発見された。

大きく分けてこの3つがあります。

1の場合は、突然の心肺停止は、急変する病気なので疾患はある程度は目星がつきやすいです。

2は状態が悪いのでもともとの病気が悪化した可能性が高いと想像しやすいです。

3ははっきりいうと原因不明で終わることが多いです。なぜなら死亡から時間が立ちすぎている事が多く、さらに心臓マッサージをしている影響のため、血液検査や画像検査での変化あり、死因が特定しにくいからです。(画像で大動脈解離、大動脈瘤破裂、脳出血などがあれば別ですが・・・)

日本の死亡診断書の作成方法では救急病院に運ばれてくる、患者さんは原則死体検案書になることが多いです。

1、2、3のどの場合でも大体は死体検案書を作成するときには血液検査を行い、可能なら死亡確認したあとにCT検査を行います。

1、2は死体検案書の作成は疾患がわかりやすいため書きやすいですが、3については死亡原因がわからないことが多く、死因を不詳の死として記載することが多いと思います。(死体検案の場合は大体警察に依頼して検視も行います。)

死亡診断書の死因の種類(死亡診断書の書き方はインターネットで公開されています。)

例えば胸痛で心肺停止になっていて状態的には心臓が原因(心筋梗塞や不整脈)かなと思っても、搬入時に心電図での変化が確認できなかったり、血液検査で心臓の異常を示す検査(心筋トロポニン、CK-MB)が異常であっても、心臓マッサージの影響の可能性があるため、死因を心臓疾患としては書きづらいと思います。(多分この状態で剖検(解剖)しても原因がわからないのと、基本剖検はマンパワーの問題で難しいのが現実です。)

このように急変での心肺停止などでは死亡診断書が不詳の死となり原因がはっきりしないことは少なからずあります。

「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要」について

「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要」の発表内容は厚生労働省のホームページにありますので一般の方でも確認可能です。

今回のように情報不足により原因不明の心肺停止「情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの」として報告されているものが10~20名以上ありました。(2021年6月現在)

また、今回、因果関係が評価できないものとして報告されている症例の死因は

  • クモ膜下出血
  • 脳出血
  • 急性心不全
  • 急性大動脈解離
  • 心タンポナーデ
  • 心筋梗塞
  • 溺死
  • 心室細動
  • 敗血症
  • 誤嚥性肺炎
  • 腎障害
  • 閉塞性気道障害
  • 喘息
  • 脱水
  • 高ナトリウム血症

などが報告されていますが、上に挙げられている病気がコロナワクチン接種が原因として起こる可能性は低いと考えます。

特に接種者が65歳以上に限定されている2021年6月の時点では、高齢者が上記の疾患で亡くなられる人は少なくはないと思います。

本当に比較するなら同時期の同条件のコロナワクチンを接種していない高齢者の死亡数と死亡原因とコロナワクチン接種者の死亡数と死亡原因との比較を作りコロナワクチン接種が統計学上で優位に影響を及ぼしていたと判明したときだと思います。だから解析が必要になるため事実関係が発生するのはかなりあとになってです。

そのため「情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの」と報告するしかないのが現状です。このことをコロナワクチン接種と関連するように報道されているのは違和感があります。

確かにコロナワクチン接種後に亡くなられた人がいるのは事実だと思います。

ただ、例えばこれがコロナワクチン接種後の帰りに交通事故にあわれた人がその後なくなった場合はどうでしょう?

コロナワクチン接種がこの人の交通事故の原因でしょうか?

常識的に考えて違うと思います。

いま報道されているのは判断ができないことを報道しているだけです。

決してコロナワクチン接種が原因で死亡事故が発生したこととは違うとへげらもげら的には思います。

(のちに因果関係が否定されても報道されないことが多く、最初にでた報道の記憶しか残らないのが現実と思います。)

今回の報道でコロナワクチンを接種しない決断をしないでほしいと願っています。

(本当にコロナワクチンの副作用などを調べたいなら接種実績のある海外のデーターなどを参考にするのが望ましいと思います。)

まとめ

  1. 救急搬送される患者さんの死因がはっきりしない事自体はよくある。
  2. 情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないものは因果関係が評価できないだけ
  3. コロナワクチンが死亡原因である可能性ははっきりしない。
  4. 今後因果関係の有無がわかったとしても、はっきりするのはかなり時間がたってから。

上記のことを踏まえてワクチンを摂取するかどうかを御自身で決められてください!!

では今日はここまでです。

今日がみなさんにとっていい一日でありますように!

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