こんにちは、へげらもげらです。
今日の内容は医局についてです。
医学部に行くとどうしても・・・きになるのが
将来大学に残るのか?or市中病院にでるのか?
だと思います。
昔でいうと「白い巨塔」や「ブラックジャックによろしく」などで医局についての記載がありますが・・・(白い巨塔はたまにテレビドラマにリメイクされてますね。)
ほぼ奴隷じゃないかという印象ですね・・・
ただ、両方とも少し昔の時代になります。
では現代の医局のなかはどうなっているのでしょうか?
将来どんな医師になりたいかに直結する・・・
入局するかどうかについてです!?
ではいってみましょう!!

今回のないよう!!
そもそも医局って何??
そもそも医局というのは医師のひかえ室のことで・・・まぁ医師がいっぱいたまっているところの意味だったようです。
だから市中病院でも医師のひかえ室を医局と表示しているところがありますが・・・
世間的には大学病院の教授が一番上でそこで支配される医員たちという構図が「医局」だと思います。
市中病院にあまり出たことのない医学部の学生もおそらく医局と言われたら大学の医局だと思いますので、これからの表現は大学の医局を医局と表現しておきます。
いわゆる医局は大学病院に一つあるものではなく科によって存在するものです。
例えば整形外科の医局、血液内科の医局、放射線科の医局・・・
まぁ、つまり大学病院の教授があるところにもれなく医局があるのです。
だから〇〇大学の医局が強いということもありますが・・・
〇〇大学の□□科の医局が強い!!
というふうに大学のなかでも強い科と弱い科が存在しますし・・・
外科系の医局がまとまっていたり、外科系の医局の中でも教授間同士でのヒエラルキー(強い、弱い)があったりします。(内科系も同じく・・・)
これは、はっきりいうと外から見ても全くわかりません。
中にいる医師とかその大学の医学生とかに聞いてみるしかわからないときがあります。
もし、他県の大学の医局に入局するときは医師の友達や学生なら部活とかで知り合いを作っておいてその医局の状態を確認しておく必要があります。
医局って今どうなっているの?
正直にいいますと・・・
医局は、はっきりいうと昔ほど力は持っていないというのが実際のところだと思います。
たしかに医局のちからが強いところは人数が多く、論文の発表がすごかったり、勢いがすごいです。
その代わりパワーハラスメントやブラックぶりはかなりすごいですので・・・それに耐えられて力ある科でのし上がりたい人はおすすめです。
それ以外の力を持っていない科は基本的に厳しくすると人が集まらないためかなりゆるいです。
とくにマイナー科とされる科は人が集まらないためかなり医局自体が低姿勢のところが多く、こちらの要求を聞いてくれる所も多いです。(マイナー科ほど市中病院だけで症例が足らないので専門医をとるため医局に所属することが必要になります。)
私の友人も・・・
大学院に行きなさいといわれ嫌です!!と断ったり・・・
大学院に行っても論文が仕上がらなかったりして途中でドロップ・アウトしたり・・・
地方の派遣病院に行かされそうになったときに専門医をとったあとだったので、そのときに医局やめたり・・・
そんなことして大丈夫なのか?
と聞いたら・・・
今はネットとかで就職先が確保できるのと医局が弱いとそもそも医師が派遣されていないため息がかかっていない事が多いので、病院側も雇うこと自体が問題ないそうです。
ただ・・・外科系は手術をしたいなら大きめの病院に就職する必要があります。その様な規模の病院は医局人事が絡んでいることが多いので注意が必要です。
私の知っている部長クラスの外科系医師が・・・教授に意見したら大学から追い出され、息のかかっている市中病院も雇ってもらえず、九州の都市部の病院に単身赴任することになっていたこともありますので・・・外科系は注意が必要と思います。(その人は手術をしたい先生だったのですが・・・できなかったことがつらそうでした。)
そもそも最初から医局に所属しなかったどうなるの?
基本的にへげらもげらは医局に所属しない内科・救急科経験者ですが・・・
困ったことはほとんどありません。
どちらかというと、市中病院で問題ない科が希望だったから医局に入っていないというのが正解かもしれませんね。
有名病院で医局関連の病院もあったりしましたが・・・大体は医局人事以外の就職している人も結構いたりします。(見学しに行ったときも、特に問題なく就職できるところが多かった印象です。)
病院側からすると数年ごとに人員が変わるのは若手が定期的に来てくれるメリットもありますが・・・人のいれかわりのない人員もある程度は確保しておきたいという事情もあるみたいです。
ただ大学院への行き方とかの情報とかは全く無いです。行けと指示する人もいませんし・・・
絶対に行けないわけではなくて、知っている大学の先生のつてをたどってどこかに入ることはできると思いますが・・・
その希望もないため一生市中病院で働いていくことになると思います。
まとめ
- 力のない医局は基本的にいつでも出れるので所属していてもいい(マイナー科は大学でしか専門医取れない場合もあるので専門医取得まで所属が必要。ただマイナー科ほど医局の力が弱いので出ることもすぐに可能。)
- 外科系で力がある医局は失敗すれば、その県自体にいられなくなる可能性があるので・・・注意(血液内科とか大学病院と市中病院が切り離せないところも・・・注意が必要かもしれません。)
- 外科系でも手術や特殊な治療をあきらめて療養病院などにいけば特に医局に所属しなくてもいい。
- 医局に最初から所属していなくても困らない科もある。(一般内科、総合内科、救急科など)
私は10年目ぐらいの医師なのですが・・・
専門医を取得したマイナー科の同期たちがボコボコと医局を出ていっています。
理由を聞いたら

教授が変わって医局の雰囲気がかわりそうだったから・・・

地方の病院へいけと言われたから・・・

なんか医局で役職を任されそうになったから・・・

給料が高くなるから・・・
そんな理由でやめるんかいというのもありましたが・・・
医局派遣のときよりも直接雇われたほうが給料が良いところもあるようですので・・・
医局やめたら数百万円同じ病院で給料違うこともあるようです・・・
そんなこんなで医局に所属する人は専門医取得のためある一定数の若手がいますが・・・所属し続けるメリットがないためせっかく育てた中堅層がやめていくため大学病院などの教育機関も大変なようです。
そのうち大学病院の医局も待遇改善や中堅にもメリットのある対策がでてくればいいのですが・・・
私は市中病院でしたけど、みなさんならどちらを選びますか???
では今日はここまでです。
ハッピーな医師ライフを遅れるように、みなさんが良い選択ができますように!!

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