どうも、こんにちは!へげらもげらです。
今日は「ここが変だよ◯◯さん!!」シリーズの第6段です。
今回は施設から救急搬送になる患者さんですが・・・
たまにあるのですが・・・救急隊が到着すると・・・その患者さんしかいないという状況です。
びっくりしますけど・・・救急の現場ではよくあることです!!
ADL全介助、会話不可能・・・・本人だけ到着!!
顔が真っ青になります。

目次
緊急搬送されてくるのは患者さんだけ・・・でいいの??

どうも、〇〇病院です!!

すいません。❑❑救急隊の△△です。患者さん搬送をお願いしたいのですが!

どういった患者さんですか?

施設入所中の90歳男性、今さっきからの発熱とSpO2低下です。

いいですよ。搬入まで何分ですか?つきそいはどなたですか?

搬入まで10分です。つきそいはありません。帰宅するなら来院します!

・・・(まじか!!病歴はだれからきくんだ!?挿管が必要になったらだれに同意をとるの??)
できるならついてきて!!つきそいの人!!
本当によくあるパターンですが・・・
救急搬送するのに、だれも来ようとしないパターンです。
あとから施設職員or家族がきますというのならまだいい方で、かたくなに来ようとしない人たちもいます。
緊急搬送のつきそいのないパターンは色々ありますが・・・
施設の患者さんの場合
施設の患者さんの場合
- 完全に誰も来ないパターン
- 患者さんのことを全く知らない人がくるパターン
- たまにしかあわない疎遠な患者家族がくるパターン
- 介護士・看護師さんがくるパターン
- ケアマネージャがあとから来るパターン
①、②、③は絶望です・・・まったく患者さんの事がわからない・・・病歴が全く取れない状態です。
せめて、自分の施設の患者さんが悪くなったら・・・患者さんのためにもついてきてくださいよ。。。
②、③はつきそいがありますって喜んでたら・・・
「わたし初めてこの人の当番になったのでよくわからないんですが・・・」と自分の施設の検温表とにらめっこする、まったく情報をもっていない施設のスタッフ・・・
「わたしは遠い親戚でキーパーソンになっているんですが、会うのは4年ぶりです」と、すごいめんどくさそうな疎遠な家族・・・
もはや、絶望しかない・・・
すぐに施設に電話して患者さんのわかる人を探しますが・・・
本当の絶望は、連絡がおくれて「勤務帯が交代したため当番の人は帰りました」
目の前にあるのは状態の悪い患者さん・・・病歴などは全くわからない、、、こういうときはすなおに身体所見と検査押しです!!
④、⑤は大体わかる人が来てくれますので、まだ安心です。(たまに罠がありますが・・・それはまた今度)
自宅からの患者さんの場合
自宅からの患者さんの場合
- 独居で身寄りがないので誰もこないパターン
- 別居の家族がいるためあとからくるパターン
- 同居の家族がいるが、すぐにこれないためあとから遅れてくるパターン
- 家族がいるけどこないパターン
- よくわからない友人がくるパターン
①・・・これは情報は少ないですが・・・独居の孤独な人の末路かもしれませんが・・・もちろん受け入れます。
②、③はあとからですけど、家族が来てくれてとても、嬉しいです。(わたしも年をとったらこうなりたい!)
④・・・家族がいるけどこないパターンは結構嫌なパターンです。
- 家族が患者に興味がない。
- 急変時の対応を決めてもらえない(治療や検査を望まないかどうかもわからない。)
- ネグレクトの可能性がある。
- 病院をホテルと勘違いしている。
家族がいるのにこなくて、「帰宅するときは迎えに来ます・・・入院なら入院させておいてください。」といわれたりします。
たまにありますけど・・・救急車を呼ぶぐらい悪い状態と思ったなら急変する可能性が高いのでついてきてくださいと思います。
このパターンはついてきてもらうよう粘りますが・・・患者さんのバイタルが悪いと、時間をかけることが患者さんにマイナスになりますので・・・あとからの来院をうながして緊急搬送を受け入れます。
⑤のパターンのよくわからない友人が来るパターンも両極端です。
- となりに住んでいる友人なだけなのに・・・すごい患者さんのことを知っていて身元引受人もなってくれるパターン(聖人パターン!!)
- なぞの友人で・・・のちのち年金とか生活保護を搾取している人だとわかったりする・・・パターンです。(悪人パターン!!)
持つべきものは友といいますが・・・友人は選びたいですね。。。
わたしも1回だけ、貧困ビジネスの人にあたって・・・心が痛みました。
たまに来院して話して帰るだけの友人かと思っていたら、生活保護費を搾取しに病院にお見舞いに来てたのですから・・・
まとめ
どうでしたか・・・
救急部の側からみたら、緊急搬送するならつきそいぐらいしてくれ!!っていうのが本音ですが・・・
ただ施設はかなり厳しい場合もあります。
- 夜間は2人で施設の管理をしていて搬送すると1人になって施設の管理ができなくなる。
- 施設で緊急搬送には行かないルールになっている。
- 緊急搬送されるとひどい場合は10時間ぐらい帰ってこれないのでつきそいできない。
これは日本の問題でもありますが・・・労働環境がわるくて、病院へのつきそいはサービス残業のところもあります。
施設の介護職員さんとかは給料がすごい安いのに労働時間が多いブラックな状態で夜間も慢性的ない人材不足で回している状態で・・・
自分の施設を守るためについてこれない場合もあります。
あと救急搬送するとなんだかんだで・・・帰宅できるか、入院できるか決まらないで数時間拘束されてしまう場合もあります。(これは救急医として申し訳ないと思う。)
だから・・・ついてきたいと思っている施設職員さんもいるけど・・・ついてこれないのが現状のときもあります。
もしも、施設の人がついてこれないと言われたら・・・・施設の悪口を言う前に・・・
この国のシステムがわるい!!と思うようにしたら・・・
みんな幸せになれるかもしれません。(この世には電話という素晴らしいものもありますので・・・)
あと救急隊に怒っても施設がついてくるかついてこないかは・・・施設が原因で救急隊は関係ないのでやつあたりも辞めましょう・・・・(険悪な雰囲気になります。)
ただ・・・誰もついてきてない施設の人で・・・
「胸痛で搬送されてきたはずなのに、、、認知症のため来たら胸痛がないというおじいちゃん・・・」
しかも・・・こんな人に限って検査拒否で誰も説得できない・・・

・・・(神よ・・・なぜこのような試練をわたしに・・・)
と思ったりもしますので、誰かついてきてほしいのが本音です。
まぁ、救急医師としては救急車で運ぶなら・・・つきそいができる優しい世界が来ればいいなと思います。
では今日はここまでです。
今日も一日がみなさんにとっていい日でありますように!!

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